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語学留学 英語の裏技

キャンパスでは学生のような素振りをしているが、繰り返し言うように、私の立場は「フェロー」である。 フェローにもさまざまな種類があるので、すべての人が私のように、いろいろなことを楽しめる気楽な境遇にあるわけではないと思う。
私の立場は、授業どっぷりの生活から、オペラ・グルメ・ミュージカル三昧の暮らしまで、どんなコースを選択してもよかった。 結局私が落ち着いたのはちょうどその中間ぐらい。
つまり、正規の学生であれば、テスト、レポート、予習、チームスタディなどに追われて、教室・図書館・寮の三角形を移動するだけで、日常の大半を使わねばならないだろう。 これを進んで選択するのは、私のような意志の弱い者には無理だし、費用対効果が優れているとも思えなかった。
しかし、反面、ZというMのアメリカ版のようなグルメ本が高得点をつけているレストランを踏破するような財力・根性・その層の友人にも恵まれているとはいえなかった。 私の選んだ生活は、アパートの家賃、服装、食べ物、娯楽、勉強時間数など、たいていの事項において、真面目な留学生と裕福な企業駐在員の中間にあったのではないかと思っている。
勉強してないときは学園生活については、自分でこれと決めた授業を毎回受講する他に、昼休みなどに臨時に行われる、ゲストスピーカーによるレクチャーやシンポジウムをよく聞きにいった。 特に昼には「ブラウンバッグ・ランチ・レクチャー」とよばれる臨時講義がしばしば開かれていて、一般市民でも自由に参加できる。

学内に張り出される掲示などを見て、興味や都合が合えば立ち寄ればよい。 戦後処理の方法と日本人のあいまいな責任感との関係を研究した学者の発表がとても印象に残った。
朝鮮半島の統一や経済状況を考えるテーマのときには、聴衆のまなざしがたいへん真剣だったように思う。 また、中国に関するレクチャーはいつも満員で、注目度の高さを感じさせた。
正直なところ、日本問題というのは、集まる顔触れがだいたい決まってきていて、一時の熱が完全に冷めていることを思い知らきれた。 他に私がのぞいてみた催しで印象に残ったのは、O国務長官がまだ国連大使だったころ、母校であるコロンビアに来て講演をしたこと。
それに、地雷除去キャンペーンのパネル・ディスカッションであった。 これは反地雷運動の活動家、J・Wさんがノーベル平和賞を受ける前で、アメリカも日本も禁止条約の調印にまだ消極的なころに行われたが、実際に地雷で脚を飛ばされたアメリカ人が義足で立ってスピーチし、地雷の悲惨さを訴えた。

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